ブログを開設したいけど、プライバシーポリシーって無いといけないのかな?
一般的に公開されているブログやホームページには、プライバシーポリシーというものがあります。サイトの片隅にあったりして、積極的に開くこともないですし、中身を開いたとしてもいまいち書いている内容も難しいので、これって本当に必要なの?と考えているかたも多いと思います。実際に、ブログやホームページを開いたときにも用意されていないサイトも見かけます。
結論からお伝えすると、プライバシーポリシーは絶対に必要です!
当サイトもページのフッター(下部)に設置しております。
この記事を読むメリット
- プライバシーポリシーについて理解できる
- プライバシーポリシーの必要性がわかる
- プライバシーポリシーの書き方がわかる
プライバシーポリシーについて
プライバシーポリシーとは、個人情報の取り扱いについて定めたものになります。
かんたんに説明すると、
「当サイトでは、サイトに訪問した人の情報を取得することがありますが、悪用しないので安心してください。」
ということを宣言しています。
企業のサイトでは必要だけど、個人のブログやサイトでは不要なのでは?と考えるかたもいると思います。
しかし実際は、アクセス解析ツールを利用したり、お問い合わせフォームを設置したりしている場合は、個人情報を取得していることになります。
多くのブログやホームページの運営者は、アクセス解析ツールやお問い合わせフォームを設置して個人情報を取得していることが多いため、プライバシーポリシーの設置は必須になります。
ブログやホームページを公開する場合は、以下のように必ずプライバシーポリシーを設置するようにしてください。
また、アフィリエイト商品を紹介しているブログの場合、ユーザーと紹介した商品とのミスマッチが発生し、トラブルになる場合があるため、事前に免責事項も掲載しておきます。
たとえば、読書に最適な電子リーダーを紹介したのに、購入したユーザーから「実際の本のほうが読みやすかった!」と言われても対応できないですよね…。
しっかりと免責事項も定めておくことで、未然にユーザーとのトラブルを防ぎましょう。
プライバシーポリシーに書くべき内容
おもにGoogleアドセンス、Amazonアソシエイト、Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)、の3つに関する内容を記載していきます。
Googleアドセンス
Googleアドセンスでは、以下のように定められています。
サイトのプライバシー ポリシーについて プライバシー ポリシーには次の情報を記載する必要があります。 ・Google などの第三者配信事業者が Cookie を使用して、ユーザーがそのウェブサイトや他のウェブサイトに過去にアクセスした際の情報に基づいて広告を配信すること。 ・Google が広告 Cookie を使用することにより、ユーザーがそのサイトや他のサイトにアクセスした際の情報に基づいて、Google やそのパートナーが適切な広告をユーザーに表示できること。 ・ユーザーは、広告設定でパーソナライズ広告を無効にできること(または、www.aboutads.info にアクセスすれば、パーソナライズ広告に使われる第三者配信事業者の Cookie を無効にできること)。 第三者配信による広告掲載を無効にしていない場合、広告の配信時に第三者配信事業者や広告ネットワークの Cookie が使用される可能性があります。その点についても、次の方法でサイトのプライバシー ポリシーに明示してください。 ・第三者配信事業者や広告ネットワークの配信する広告がサイトに掲載されること明記します。 ・対象となる第三者配信事業者や広告ネットワークの適切なウェブサイトへのリンクを掲載します。 ・これらのウェブサイトにアクセスすれば、パーソナライズド広告の掲載で使用される Cookie を無効にできることをユーザーに明示します(配信事業者や広告ネットワークがこの機能を提供している場合)。または、www.aboutads.info にアクセスすれば、第三者配信事業者がパーソナライズド広告の掲載で使用する Cookie を無効にできることを知らせます。
たくさん専門用語が出てきて、何を書いているかわかりづらいですよね…。
要約すると以下の内容を記載していただくようになります。
Googleアドセンスのポイント
- Cookieを利用して、訪問したユーザーに最適な広告を配信していることを明示する。
- ユーザー自身でCookieを無効にできることを明示する。
Amazonアソシエイト
「Amazonアソシエイト・プログラム運営規約」の「10.乙がアソシエイトであることの表示」の項目に記載があります。
10.乙がアソシエイトであることの表示 乙は、本規約、乙によるアソシエイト・プログラム・コンテンツの使用または本プログラムへの乙の参加に関して、いかなるプレスリリースの発行その他の発表または広告もしないものとします。 乙は、本規約により明示的に許可される以外に、甲と乙との関係について不実の表明や誇張(甲が慈善活動やその他の運動を支援、後援、支持または貢献しているという表明または暗示を含みます。)をせず、甲と乙またはその他のいかなる個人もしくは企業との間の関係または提携を表明したり暗示したりしないものとします。 乙は、乙のサイト上または甲がアソシエイト・プログラム・コンテンツの表示を許可した他の場所のどこかに 「Amazon.co.jpアソシエイト」または「[乙の名称を挿入]は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。」の文言を表示しなければなりません。甲は、この文言を適時変更することがあります。
Amazonアソシエイトの場合は、記載する必要がある文言が指定されていて、他社と比べると対応しやすい内容になっています。
Amazonアソシエイトのポイント
以下の文言を明記する。(「●●」にはご自身のサイト名を記載します)
- 『●●は、Amazon.co.jpを宣伝しリンクすることによってサイトが紹介料を獲得できる手段を提供することを目的に設定されたアフィリエイトプログラムである、Amazonアソシエイト・プログラムの参加者です。』
Googleアナリティクス(アクセス解析ツール)
Googleアナリティクスでは、以下のように利用規約「7.プライバシー」に定められています。
7. プライバシー お客様は、Google が個人情報として使用または認識できる情報を Google に送信したり、第三者によるかかる行為を支援または許可したりしないものとします。お客様は適切なプライバシー ポリシーを用意および遵守し、ユーザーからの情報を収集するうえで、適用されるすべての法律、ポリシー、規制を遵守するものとします。お客様はプライバシー ポリシーを公開し、そのプライバシー ポリシーで Cookie の使用、モバイル デバイスの識別情報(Android の広告識別子、iOS の広告識別子など)、またはデータの収集に使われる類似の技術について必ず通知するものとします。また、Google アナリティクスを使用していること、および Google アナリティクスでデータが収集、処理される仕組みについても開示する必要があります。こうした情報を開示するには、「ユーザーが Google パートナーのサイトやアプリを使用する際の Google によるデータ使用」のページ(www.Google.com/intl/ja/policies/privacy/partners/ または Google が随時提供するその他の URL)へのリンクを⽬立つように表示します。
Googleアナリティクスのポイント
- プライバシーポリシーを用意する。
- Cookieを利用していることを明示する。
- Googleアナリティクスを使用していることを明示する 。
- Googleアナリティクスでデータが収集・処理される仕組みを明示する。
お問い合わせフォーム・コメントについて
お問い合わせフォームやコメント機能を利用している場合、「名前」や「メールアドレス」を取得するため、必ずプライバシーポリシーに取得した「名前」や「メールアドレス」をどのような目的で利用するのか、明記する必要があります。
お問い合わせフォーム・コメントのポイント
- お問い合わせフォームやコメント機能で取得する情報を明記する。
- 取得した情報の利用目的や用途について明記する。
- コメントをおこなうとIPアドレスが記録されることを明記する。
- IPアドレスはスパム・荒しがおこなわれた時に利用することを明記する。
- 誹謗中傷や公序良俗に反するコメントは削除することを明記する。
免責事項・著作権に書くべき内容
プライバシーポリシーと合わせて「免責事項」と「著作権」についても、どんな内容を書くべきかご紹介していきます。
自分が紹介したものが、ミスマッチでトラブルにならないよう、「当ブログで紹介した商品の購入は、自己責任でお願いします。」といった内容を明記しておきます。
また、意図せず間違った情報を発信してしまった場合に対応するため、 サイトの正確性についても明記することをおすすめします。
免責事項について
免責事項のポイント
- 当ブログの情報で不利益があっても責任を負わないことを明示する。
- 100%正確な情報の発信を保証するものではないことを明示する。
著作権について
著作権には、「ブログやホームページ内の文章や画像を無断で転載するのはNG」や、運営者が「意図せず著作権や肖像権を侵害してしまった場合は速やかに対処する」といった文言を明記しておきます。
細心の注意を払っていても、著作権を侵害してしまうケースもあるため、もし問題があればきちんと対応することを記載しておきます。
著作権・肖像権のポイント
- 文章や画像の無断転載を禁止することを明示する。
- 著作権や肖像権を侵害している場合は、すぐ対応することを明示する。
なお、「他のサイトから引用される=被リンクをもらえる」ため、常識の範囲内であれば、引用は許可しておくことをおすすめです。
まとめ
今回はプライバシーポリシーについて説明しました。
プライバシーポリシーは、個人ブログや個人のホームページなので用意しなくてもよいというものではなく、個人情報を取得する機会がある場合は、必ず作成が必要です。また、アフィリエイトをしている場合は免責事項も必要です。
プライバシーポリシーを作成するにあたり、よろしければ、当サイトのプライバシーポリシーを参考にしてみてください。
また、ネットショップなど商品販売をおこなうブログやサイトの場合は、「特定商取引法に基づく表記」も必要です。
プライバシーポリシーがなかったことで最悪の場合、規約違反でツールの利用停止や、訴訟問題に発展する可能性もあります。
自分自身を守るために、そしてブログやホームページの信頼性アップのためにも必ず作るようにしましょう。